【卒業式】袴に成人式の振袖を合わせても大丈夫?袴と着物のマナーとは
成人式の着物は「振袖」と言い、未婚女性の正装とされているので、卒業式で着てもマナー違反ではありません。中には、卒業式でも着ることを考えて、成人式で振袖を購入する方もいます。このように、普段慣れていないことは、ささいなことでも「これは大丈夫かな?」と心配になりますよね。そこで、今回は卒業式に「振袖」を合わせる時のポイントを紹介します。
振袖には3つの種類がある
成人式の着物のことを「振袖」と言いますが、実は振袖には袖の長さによって3つの種類があること、ご存知ですか?
(1)大振袖
袖の長さが約114cmあり、振袖の中で最も格が高い着物です。「お引きずり」といって、おはしょりを作らず、裾を引きずるように着付けます。裾部分には綿をつめた「ふき」があるため、裾がふっくらとしているのが特徴です。主に、結婚式などで新婦が着用するものなので、卒業式の場ではほとんど見かけません。
(2)中振袖
袖の長さが約105cmあり、成人式で着用する着物の大半は、この「中振袖」です。大振袖の次に格がある礼装なので、結婚式に参列する際や、改まったパーティなどで着られています。
(2)小振袖
袖の長さが約75cmと、振袖の中では一番カジュアルな着物です。袖が短い分、他の振袖よりも動きやすく、卒業証書やアルバムなど意外と荷物が多くなる卒業式にはぴったりかもしれません。袴と着物をセットでレンタルする際は、小振袖の場合が多いです。
振袖を選ぶ時に気を付けるポイント
「小振袖」が一般的ですが、卒業式は式典にあたるため「中振袖」を着用しても問題ありません。
小振袖は袖が短い分、軽やかで若々しい印象になります。一方、中振袖は袖が長い分、着物の柄が映えるので華やかで豪華な雰囲気になります。シルエットの好みや、自分の顔立ちに合わせて、振袖の形を選ぶのも楽しいかもしれませんね♪
成人式の着物「中振袖」を合わせる時の注意点
袴に中振袖を合わせることは、マナー上の問題はありませんが、振る舞いには注意が必要です。小振袖よりも袖が長い分、椅子に座るときに袖が床に触れたり、立ち上がるときに袖を踏んでしまったり、ということもあります。また、駅などの階段やエスカレーターでも袖を引きずらないよう、袂の扱いに気を付けましょう。また身長が低めの人はバランスが取りづらい場合もあります。足元は草履ではなくブーツにするなど、小物の選び方も意識してみてくださいね。
小振袖も中振袖も、それぞれに魅力があります。どちらかでないとダメ、ということはないので、自分に似合うものを見つけて、晴れの日を彩ってくださいね!