初詣の着物におすすめ!縁起の良い和柄12選
新しい一年のはじまり、初詣には着物で行きたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
着物には縁起が良いとされる動植物やモノなどを描いた「吉祥文様(きっしょうもんよう)」といわれる和柄があります。一つひとつの柄に込められた意味や願いは、とても素敵なものばかりです。今回は、お正月にピッタリのおめでたい柄12選を紹介します!
「植物」が由来の柄
①梅
梅は、寒い冬に一番に咲くことから「忍耐」や「生命力」の象徴といわれています。紅白の花をつけることから、新しい季節を彩る縁起の良い柄として親しまれています。
②竹
竹は、青々とした伸びやかな姿から「威勢」を表すものとされています。また、成長が早いことから「健康」を願う象徴ともされてきました。
③松
松は、痩せた土地でも成長することや、一年を通して緑の葉を付けていることから「生命力」の象徴となっています。さらに千年もの寿命があることから「長寿」につながるとも考えられています。
④麻の葉
柄の由来である麻の葉は、まっすぐ伸びて育つことから、子どもの「成長」を願う柄とされています。また、邪気を払う力があるといわれ、「魔除け」の意味もあります。
「動物」が由来の柄
⑤亀甲
亀の甲羅をモチーフにしており、吉兆を表す図形とされる六角形が特徴的な模様です。「亀は万年」と言われているように、古くから「長寿」の象徴とされています。
⑥鹿の子
子鹿の背中にある斑点に似ていることから名づけられた模様です。鹿は“神の使い”ともいわれ、縁起の良い動物であり、また生命力や繁殖力に優れることから、「子孫繁栄」の象徴として用いられます。
⑦蝶
蝶は、幼虫からさなぎを経て、美しい蝶となる姿から「立身出世」の願いが込められた柄です。また、 “長”と同じ読みであることから「長命」の意味も持っています。
「道具」が由来の柄
⑧宝尽くし
望みが叶う“打ち出の小槌”、富や財に恵まれる“巾着”、知恵を授かる“宝巻”など、縁起が良いとされる宝物をちりばめた模様で、福徳を招くといわれています。
⑨扇
扇が開いた形の模様で、優美なことから古くから用いられてきた柄です。末広がりの形から、「発展」「繁栄」を表し縁起が良いとされています。
⑩七宝
七宝(しっぽう)とは、仏教の経典に書かれている七つの宝物のことで、その宝を表したのがこの模様です。円を重ね、輪を連ねていることから「円満」「調和」の意味が込められています。
その他
⑪青海波
波をイメージした模様で、扇形を重ねて表しています。どこまでも穏やかに波が続いていることから、未来永劫の「平穏」を願う柄として扱われています。
⑫鳳凰
鳳凰は伝説上の鳥で、平和な世に現れる瑞鳥と言われてきました。そのため、古くから「平和」や「調和」を象徴する模様として好まれています。
おわりに
好みで柄を選ぶのも良いですが、意味を知っているとコーディネートのテーマにもなって、色選びや合わせる小物選びも楽しくなりそうですね!新年をどんな年にしたいか、という願いを込めて選ぶのも素敵です。ぜひ着物選びの参考にしてみてください!