子どもの入学式にふさわしい装いを!着物選びのポイントとは
子どもの入学式は親にとって、大切な記念日。
スーツで出席する保護者が多いですが、和装のエレガントな華やかさは晴れの日にぴったりです。
ただ、フォーマルな場であるだけに、マナーはしっかりおさえておきたいもの。
この記事では、子どもの入学式に出席する着物を選ぶポイントをご紹介します。
入学式に着る着物の種類
(出典:https://www.instagram.com/p/B7icYhIHKUi/)
入学式に着る着物は、どれでもOKというわけではありません。和装には「格」があり、TPOに合わせて、ある程度着物の種類は決まっています。
入学式の場合は、訪問着や付下げ、色無地といった準礼装や略礼装の着物を着ます。
・訪問着
留袖の次に格が高い着物で、模様が縫い目を渡って、一枚の絵のようにつながっています。華やかでエレガントな印象なので、入学式で着る方も多いです。
未婚、既婚を問わずに、卒業式や結婚式、パーティーなどさまざまなシーンで活躍。一枚用意しておくと、フォーマルな場で重宝します。
・付下げ
付下げはもともと、戦時中に訪問着の豪華さをなくす目的でつくられたものです。パッと見た感じでは、訪問着と似ていますが、付下げの模様は一枚につながっていません。着た時に全ての柄が上向きになるのが特徴です。訪問着より控えめな印象になります。
未婚、既婚を問わずに着られ、卒業式、小さなパーティー、観劇といった少しあらたまったお出かけの際にぴったりです。
・色無地
黒以外の無地の着物を色無地といいます。紋が入っていない場合は、ややカジュアルになるため、入学式にはあまり向きません。一つ紋のものは、軽めのフォーマルとなるため、子どもが主役の入学式や卒業式にぴったりです。
入学式にふさわしい色・柄とは
(出典:https://www.instagram.com/p/Bv0m7TNDw2K/)
入学式の着物選びで大切なのは、着物の種類だけではありません。色・柄もふさわしいものを選びましょう。
ポイントとしては、あまり目立ちすぎない、上品で優しい雰囲気を選ぶことがあげられます。
入学式の主役はあくまで子どもなので、親の服装は主張しすぎない方が良いでしょう。
若草色やピンク、藤色といった、柔らかいトーンの色が特におすすめです。柄も花柄や古典柄といった、スタンダードなものがベスト。晴れの日だからと張り切り過ぎずに、あくまでエレガントな装いにするのがポイントです。
その他の注意点
(出典:https://www.instagram.com/p/Bv-5qnXH2q_/)
入学式で着物を着る際の注意点をいくつかまとめたので、ぜひ参考にしてください。
(1)髪型はすっきり上品にまとめる
入学式の髪型は、フォーマルな場にふさわしく、すっきりタイトにまとめると素敵です。ヘアアクセサリーを選ぶ際も、華美になりやすい大きな花飾りなどは避け、上品なパールなどのするのがおすすめです。
(2)室内履きも着物仕様に
入学式は室内で行われる場合、室内履きに履き替える必要があるケースも。室内履きも着物にふさわしい、上品なものを選びましょう。また、着物は裾が短いため、ヒールのあるものを用意すると裾が汚れません。
(3)事前に情報収集する
入学式の服装は地域差が大きいもの。和装だと式で浮かないかな…と心配な場合は、事前の情報収集がおすすめです、先輩ママなどに聞いて、着物の保護者の割合やどんな着物を着ていたかが分かれば、安心して出席できます。
入学式は、子どもにとっても親にとっても、新しいスタートの場。ぴったりの着物を選んで、思い出深い1日にしましょう。