【結婚式】和装で参列するなら、身に付けておきたい着物の所作①

和装での結婚式参列は、新郎新婦はもちろん、他の出席者からも喜ばれます。特に、神社やホテルなど、格式のある会場が舞台だと、いっそう艶やかな着物が映え、晴れの日に華を添えます。
一方で気を付けたいのは、着物の所作。慣れない和装でも、美しい姿で1日を過ごすために立ち居振る舞いは意識したいものです。ここでは、まずおさえておきたい【基本の所作】を3つ紹介します。

 

①姿勢

着物を着ると、自然と背筋が伸びますよね。姿勢が良いと着物が映え、より優雅で美しい佇まいになります。しかし、普段から正しい姿勢に慣れていないと、時間が経つにつれて無意識に猫背になってくるので注意を!気付いた時に、背筋を正すよう心がけが大切です。

 

<美しい姿勢のコツ>

肩甲骨を寄せながら肩の力を抜き、お腹にグッと力を入れます。身体の真ん中に軸があることを意識するようにしましょう。

 

②歩き方

着物は腰から裾にかけて細くなる“裾すぼまり”に着付けをすると美しいと言われています。そのため、洋服の時のように大股で歩くと、シルエットが乱れるだけでなく、着崩れの原因にもなります。着物の裾に合わせた歩幅を意識するようにしましょう。

 

<美しく歩くコツ>

歩幅を小さくし、内股ぎみ歩きましょう。足元は草履なので、すり足で歩くとより美しくなります。また、手は小さく振るか、右手で上前(右太ももの脇あたり)を軽くおさえながら歩くと、品よく見えます。

 

③座り方

背もたれがある椅子の場合は特に、いつものように深く腰掛けると、背中の帯がつぶれてしまいます。また、披露宴会場で座る時は、テーブルの下で周りから見えなかったとしても、足を開いたり、ぶらぶらさせたりするのはNG。腰をおろすと、つい気が緩んで姿勢を崩しやすいので注意が必要です。

 

<美しく座るコツ>

背もたれには寄り掛からず、膝を閉じて、浅めに腰をかけましょう。裾を踏まないよう、膝裏に手を添えながら座るのがポイントです。振袖の場合は、袂が床につかないよう膝の上に重ねておくことを忘れずに。控室などでソファと固めの椅子がある場合は、着崩れないよう固めの椅子に座るようにしましょう。

 

晴れの日を和装で過ごすなら、美しい佇まいでいたいものですよね。着物は洋装よりも締め付けがあるため、動作が制限されたり、無理に動くと着崩れの原因になったりします。基本の所作を意識するだけでも、格段に着物姿が優雅になるので、ぜひ心掛けてみてください。