【結婚式】和装で参列する時に気を付けたい着物のマナーとは?
結婚式で、和装の参列者がいると会場の雰囲気がぐっと華やかになりますよね!
最近では、ゲストハウスなど洋風の会場でも、晴れの日を彩る服装として人気です。
婚礼の和装には、主に「振袖」「訪問着」「留袖」の3種類があり、新郎新婦との関係性によって着るものを区別します。マナーをしっかり押さえて、結婚式に花を添える着物を選びましょう。
振袖
振袖は未婚女性の正装とされ、成人式で着用する着物としても知られています。親族はもちろん、友人や会社の同僚として招待された際にもおすすめです。
振袖は袖の長さによって3段階の格に分けられます。華やかな色や柄も多いので、気合を入れすぎて花嫁より目立つことのないように心がけましょう。
(1)大振袖。
袖の長さが約114cm(三尺)のもので、最も格が高いとされています。歴史ある神社やホテルなど、格式のある場にふさわしい着物です。ただし、「本振袖」とも呼ばれ、花嫁も着用するものなので、参列の立場であれば袖の短い「中振袖」や「訪問着」を着るのがマナーです。
(2)中振袖
袖の長さが約105cm(二尺八寸)で、大振袖の次に格がある礼装です。中振袖の場合も、花嫁の衣装や色とかぶるのはNG。和装での参列を考えている場合は、事前に確認しておくと安心です。
(3)小振袖
袖の長さが約75cm(二尺)で、振袖の中では一番カジュアルな着物です。10代で結婚式に参列する場合や、気軽に和装を楽しみたい時におすすめです。
訪問着
訪問着は準礼装として、未婚・既婚を問わず着ることができます。
友人・会社の同僚として招待された際におすすめです。振袖に比べて落ち着いた印象なので、未婚女性の場合も30代からは訪問着を選ぶ割合が増えてきます。袖が約60cm(一尺五寸)と、標準的な着物なので、参列者の和装としては一番無難と言えるでしょう。着物の柄には、古典的なものや季節の花をあしらったものなど、デザインが様々なので、お洒落も楽しむことができます。
留袖
留袖は、未婚・既婚女性が着る着物中で最も格が高い第一礼装とされ、裾部分に華やかな模様が施されているのが特徴。結婚式においては主に親族が着用する着物です。地色が黒の「黒留袖」、黒以外の「色留袖」の2種類があり、親族の中でも立場によって着られるものが決まっています。
(1)黒留袖
結婚式においては、最も格の高い装いをすることが招待客への「礼儀」となるため、ゲストを迎える立場にある親族が着ることが多いです。新郎新婦の母親をはじめ、姉妹、祖母、叔母など主役のふたりと関係が近い既婚女性の着用が一般的とされています。特に、両家の母親同士は「同格の服装」が理想です。どちらか一方だけが黒留袖を着るということのないよう、事前に相談するようにしましょう。
(2)色留袖
新郎新婦の親族で既婚女性の場合でも、若い方は“明るい色味が良い”という理由で色留袖を選ぶ人が増えています。また、未婚女性でも“振袖を着る年齢ではない”と感じる方からも選ばれています。カジュアルな装いになりますが、五つ紋を入れると黒留袖と同格の服装になるので、結婚式でも着用できます。(画像出典:https://www.instagram.com/p/BgH1QTthjsR/)
結婚式に華を添える和装での参列。自由なスタイルのウエディングが増えてきた現在では、以前ほど格式を求められることはありませんが、「これだけは外せない!」という最低限の着物のマナーは大人として心得ておきたいものですよね。ぜひ参考にして、和装での参列にチャレンジしてみてください。