もう衣替えで迷わない!四季を通して一年中着られる着物の柄まとめ

夏に雪だるまの柄や、冬に桜の柄の洋服を着ている人を見かけたら、少し違和感を感じてしまいますよね。着物でも洋服と同じく、季節に合った柄を選ぶことが大切です。

ただ着物の世界では、季節ぴったりの柄よりも少し先取りの柄の着物を着るのが粋だとされています。とはいえ和装に慣れていないと、どの程度先取りすればいいの…?この柄はどの季節…?と悩んでしまいがちです。

そこで今回は、季節を問わず、四季を通して着ることのできる柄やモチーフについてご紹介します。

 

季節を問わないモチーフ

■蝶々

蝶々は春のイメージが強いですが、蝶々の柄は一年を通して着ることができます。

蝶々柄の着物は歴史が長く、縁起の良いものとして古くから好まれてきた柄です。

 

■架空の花や草

唐花や唐草がこれに当たります。架空の花や草は、季節が決まっているわけではないので、一年を通して着ることができます。

 

■四君子文様

[引用]https://kimono-koto.com/knowledge/monyo/3747.html

日本の四季を代表する4つの花である、梅・竹・菊・蘭を組み合わせた模様のことです。どの季節にも合う花が描かれているため、季節を問わずに楽しむことができます。

 

■吉祥文様

鶴や亀・鳳凰・龍・松竹梅・牡丹・宝尽くしなど、古来より縁起が良いとされる柄のことで、不老長寿の願いが込められています。上に挙げた四君子文様も吉祥文様の1つと考えられます。お祝いの席に好まれる柄です。

 

■生活財文

建物や道具・御所車などの乗り物・琴や笛などの楽器・装身具など身に纏うものを模様にしたものです。

 

■幾何文様

点や直線・曲線によってつくられた文様をさします。市松模様や格子・水玉・亀甲などがあります。

 

季節ごとの着物の種類

着物は季節によって、袷(あわせ)・単衣(ひとえ)・薄物(うすもの)を着分けるのが好ましいとされています。

着物を着る時の気温や体調によって、その日にあった着物を選べば良いのですが、基本のルールとしては、

・袷…10月〜5月
・単衣…6月・9月
・薄物…7月・8月

とされています。

ほとんどの場合このルールに沿って着用しますので、1年を通して最も着る機会が多いのは、袷の着物となります。

そのため、袷の着物が1番たくさんの種類のカラーや柄がつくられているので、きっとお気に入りの着物が見つかるはずです。

 

まとめ

今回は、季節を問わない着物の柄についてご紹介しました。季節の先取りや衣替えなどを考えず、一年を通して着ることのできる着物を1枚持っているととても便利です。

その後だんだんと着物を揃えていくうちに、季節ごとの柄や素材を少しずつ集めていき、もっともっと着物の世界を楽しんでくださいね…!