ポイントは補正と帯!胸が大きい女性に試してほしい着物の着方

着物は身体の凹凸を減らし、寸胴で着ると着姿が美しいと言われます。

そのため胸の大きい人は着付けが難しく、補正によって太って見えてしまう、着崩れしやすいなどの悩みがつきものです。

でもご安心を。ポイントを抑えれば胸の大きさに関係なく、きれいな着付けができるようになるんです!

 

補正のポイント

人間の体は曲線で形づくられているので、直線縫いで仕立てられた着物をそのまま着ると、布が余ってどうしてもシワやたるみが出てしまいます。

多少太ったり痩せたりしても問題なく同じ着物を着ることができるので、それが着物のいいところでもあるのですが、美しく、また着崩れしにくく着付けるためには補正が必要です。

胸が大きい人におすすめの補正は、第1に和装ブラをつけること。ぎゅっと押しつぶすのではなく、優しく押さえてくれるので苦しくありませんし、着装も簡単です。

それでも谷間ができてしまう場合は、小さめのタオルを当てて平らにします。こうすると、胸の合わせがはだけにくくなります。

第2に、お腹周りにタオルを巻いて段差をゆるやかにします。胸下と両脇腹にはフェイスタオル1枚分で十分。腰にはたたんで厚みを出したタオルを置きます。

補正用品の腰パットがあればそれでOKです。

 

帯の締め方のポイント

上記の補正をしても、胸が帯に乗っかってしまうという人もいるでしょう。かといって、お腹周りのタオル補正を増やすと太って見えてしまいます。

これを解消するポイントは、帯の締め方。上帯はゆるく、下帯はきつめに締めます。

帯を巻く際、両手にそれぞれタレとテを持ってぎゅっと締めると思いますが、このとき左右に引っ張り合うのではなく、斜め上に持ち上げて締め上げます。そうすると、下帯だけが締まり、上帯はゆるく開いた状態になります。

帯がこの状態になると、胃の部分に当たらないのできつく締めても苦しくありませんし、ずり落ちてくることもありません。帯締めもきれいに入りますし、「胸が帯に乗っている」ようには見えません。

 

着物の色やデザインを選ぶポイント

一般的に、淡い色よりも濃い色のほうが締まって見えるので、シャープな印象になります。

黒や紺、茶などの色の着物に、差し色で赤やグリーンを使うとおしゃれ。

また、大きい柄よりも、小花柄のような小さな柄のほうが痩せて見えると言われます。

 

まとめ

胸の大きな人に試してもらいたい着方のポイントを挙げました。しかし、体型は十人十色。まずはいろいろ試してみて、ご自分にはどのくらいの補正が必要なのかを確かめてくださいね。