慌てなくて大丈夫!着崩れたときのカンタン対処法

着物のお出掛けで、心配なのは着崩れ。時間をかけてきれいに着付けていざ出発……したものの、「裾が下がってきちゃった」「衿が開いてきちゃった」という経験はだれもが通る道です。今回は、着崩れたときに自分でできる簡単な対処法をご紹介します!

 

衿元のゆるみは「ひっぱる」

衿がゆるんで浮いてきてしまった場合の対処法は、長襦袢を「ひっぱる」ことです。

まず、着物をたくし上げて、お尻の位置辺りの長襦袢を両手で持ちます。そして、まっすぐ下にひっぱります。すると、衿元が胸にピタッと沿い、衣紋も抜けます。

ポイントは「両手で」引っ張ること。片手で引くと偏ってしまい、衿も衣紋もきれいになりません。

 

帯が下がってくるときは「はさむ」

帯が下がってきてしまうときは、応急処置としてタオルや手ぬぐいなどの布を下からはさみ込みます。帯締めを締め直せると尚よいです。しかし帯が下がってくる場合、最初のひと巻きがゆるいことが多いので、できれば締め直せると安心です。

 

おはしょりのだぶつきは「スライドさせる」

おはしょりがだぶついてシワになってしまう場合は、まず帯の下に4本の指を入れてつかむようにします。片方の手はそのまま帯を抑え、もう片方の手をスライドさせて、余分な布を体の両脇に集めます。

帯結びにタレがある場合はその下に入れ込んで隠せばOK。半幅帯などで隠す場所がない場合は、体の脇できれいにたたみます。

 

裾が下がってくるときは「締め直し」

裾が下がってきてしまう場合は、おはしょりをめくって腰紐の上部分の布を少しずつ引っ張ります。裾がちょうどいい位置になったら、紐が緩まないように注意して腰紐の結び目をほどき、ぎゅっと締め直します。その後、おはしょりを整えます。

 

まとめ

動いている限り、多少なりとも着崩れは起こすもの。着物を着慣れた人は、着崩れないのではなく、着崩れの直し方も手慣れているのです。どんどん着て、着崩れ直し上手になっちゃいましょう!