もう着崩れなんて怖くない!着崩れ防止対策と着崩れた時の直し方
着物や浴衣を着ている時に最も気になってしまうのが、着崩れです。
着物に皺ができてしまっていたり着崩れてしまっていては、せっかくの綺麗な着物も台無し…。美しい着姿ということはできません。
今回は、少しでも着崩れを防止するための対策と合わせて、着崩れてしまった時の簡単なお直し方法についてご紹介します。
着崩れの原因とは?
着物が着崩れてしまう原因は主に3つに分けることができます。
①補正がきちんとできていないため。
②腰紐がきちんと締まっていないため。
③歩く時、座る時などの所作が大きすぎるため。
いくら①の補正方法や②の腰紐がしっかり着付けられていたとしても、日常の所作により着崩れは起きてしまいます。
着崩れ防止対策
・歩くとき
着物や浴衣を着ている時は、少し内股気味で歩幅を小さめにして歩くようにすると、着崩れにくくなります。
外股かつ大股で歩いてしまうと、歩き姿が汚くなってしまうだけではなく、着物の裾が広がってしまって着崩れの原因となってしまいます。
・座るとき
座るときには、帯が崩れてしまうのを防ぐため、椅子に浅く腰掛け背もたれにはもたれ掛からないようにしましょう。
また、振袖などの袖が長い着物を着てそのまま座ってしまうと、床に袖がついてしまいます。
必ず両袖を重ね膝の上に乗せておくようにしましょう。
・階段を登るとき
着物を着だ状態で洋服と同じように階段を登ってしまうと、裾を踏んでしまい、着崩れだけではなく怪我をしてしまう可能性があります。
素足が見えてしまわないように、少しだけ裾を持ち上げて昇降するようにしましょう。
・車の乗り降りをするとき
車をまたぐように乗ってしまうと、腰紐が緩んでしまって着崩れの原因となります。
着物を着て車に乗るときには、お尻→頭→足の順で車に入るように心がけてください。
車を降りるときは、乗るときと反対の順番で、足→頭→お尻の順に車から降りるようにします。足は必ず揃えて外に出し、袖を片手にまとめて持って屈んで降りるようにしましょう。
自分で簡単に着崩れを直す方法
所作にどんなに気をつけていても、着崩れてしまうこともあります。そんな時はちょっとしたポイントを知っておくだけで、自分で簡単に着崩れを直すことができます。
・衿元の緩み
まず左の身八つ口に左手を入れ、衿を引っ張ります。
この時同時にお端折りを少し下に引くことで、緩みが解消されます。
・背中や腰の緩み
後ろ側のお端折りの部分を下に軽く引っ張ってください。
これだけで背面の緩みを引き締めることができます。
・帯の下がり
帯の下に手を入れてグッと持ち上げ、帯の上側を持って元の位置まで引き上げます。
それでも下がってきてしまう場合は、ハンカチや薄いタオルなどを帯の下に差し込み厚みを出すことで、しっかりと締まります。
まとめ
今回は着物の着崩れ防止対策と、着崩れてしまった場合の対処法をご紹介しました。
着崩れを防止するための所作は、美しい着姿にも繋がります。普段よりも少しだけ小さくゆっくりと動くことを心がけ、美しく快適な着物ライフを送りましょう。