今さら聞けない!帯の種類&着物との合わせ方を基本から

色んな帯

着物を素敵に着こなすために、大きな役割を果たしてくれる帯。実は帯にも種類がたくさんあり、季節や着物によって合わせる帯も変わってきます。

今回は、代表的な帯の種類と、季節や着物による帯の違いについてご紹介します。

 

帯の種類

帯の名称は、帯の長さと幅によって大きく3つに分けることができます。

・袋帯…長さ:約4m30cm  幅:約31.2cm

・名古屋帯…長さ:約3m60cm  幅:約30.4cm

・半幅帯…長さ:約3m60cm~4m  幅:約17cm

お仕立てによって細かな差はあるものの、だいたいこのような長さと幅に合わせられています。

 

着物との合わせ方

帯を大きく3つに種類に分類しましたが、それぞれ合わせる着物や使用する場面が異なります。

どんな着物にどんな帯を合わせればいいのか、1つ1つご紹介していきますね。

 

■袋帯

袋帯は、主に留袖・訪問着・振袖など「礼装用」の着物と合わせます。
一般的に結婚式などのお祝いの席に着けることが多い帯です。そのため、お祝い事が重なるように…という願いを込めて「二重太鼓」などの結び方をすることが多いので、長さが長めにつくられています。

■名古屋帯

名古屋帯は、小紋や紬など「普段着」の着物と合わせます。
普段使いに簡単に結べるように、袋帯よりも長さが短く扱いやすくつくられています。

■半幅帯

半幅帯は、小紋や紬など「普段着」の着物や「浴衣」と合わせます。
もともと羽織などを着て帯が見えない時ようにつくられた帯なのですが、現在では普段使いの帯や浴衣の時の帯などとして、カジュアルな場で幅広く使われています。
帯の格としては、格が上のものから順に「袋帯」→「名古屋帯」→「半幅帯」とされています。

 

季節による生地の違い

季節による帯の使い分けは、大きく2つに分けて「夏用の帯」と「夏以外の3シーズン用の帯」と考えて大丈夫です。

■夏用の帯

夏帯と呼ばれる夏用の帯は、「生地に透け感があること」が特徴です。
夏物の着物と合わせて使用してください。
正絹のほか、麻など通気性の良い素材も使われることが多く、絽・紗・羅などの織り方が代表的です。

■夏以外の3シーズン用の帯

夏以外の3シーズン、つまり春・秋・冬には、「裏地のついた透け感がない帯」を使用します。

 

帯の着こなしポイント

帯も着物と同じく、季節に合わせた柄を選んで四季を楽しむことができます。

柄の選び方も着物と同様、季節を少し先取りした柄を選ぶのがお約束とされています。

とはいえ、季節ごとに帯を揃えていくのはなかなか大変なので、蝶々の柄や唐草模様など季節を問わない柄の帯を1つ持っていると便利です。

 

まとめ

今回は帯の種類と合わせ方、季節による生地の違いについてご紹介しました。
ついつい着物に目がいってしまいがちですが、帯は着物を引き立ててくれる大切な存在です。
着物や場面に合った帯の選び方を頭に入れて、より美しく着物を着こなしてみてくださいね。