すぐわかる! 草履と下駄の履き分け方

「着物を着るとき、足元には何を履きますか?」と問われたら、草履や下駄と答える方が圧倒的に多いことでしょう。アンティーク着物が好きな方なら、「ブーツ」と答える方もいるかもしれませんね。

草履と下駄は、台があって鼻緒があるという点では同じ。では、どこが違って、どんなときに履いたらいいのでしょうか?

今回は、草履と下駄の簡単な履き分け方をご紹介します。

 

草履と下駄の違い

草履と下駄の特徴を簡単に表すと、以下のようになります。

【草履】

材質は布・革・合皮・畳・ビニールなど。俵型で、底はフラットになっています。

【下駄】

材質は木。2本の歯がついています。主に角型ですが、最近は草履と似たシルエットのものも増えています。底がゴム張りになっているものも。

 

草履を履くのはどんなとき?

草履は下駄と比べて格が高いです。

結婚式やお葬式などの冠婚葬祭、パーティーなど、フォーマルな場に履いていくのはすべて草履と考えて間違いありません。

つまり、振袖・留袖・喪服・訪問着・付下げ訪問着には必ず草履を合わせます。

一方、小紋や紬など、カジュアル着物にも合わせられます。

使われている素材やデザインで、TPOに適したものを選びましょう。

 

下駄を履くのはどんなとき?

下駄はカジュアル履きです。伝統工芸品など技術的に価値がある高価な下駄もありますが、値段にかかわらずフォーマル着物には合わせません。

通常ゆかた、小紋、紬など、遊び着を着たときに履きます。

色無地や江戸小紋などは小物によってフォーマルにもカジュアルにもなりますので、下駄を合わせてもOK。

ただし、紋が入った色無地・江戸小紋は格が上がるので、履物も格を合わせて草履にします。

 

まとめ

草履は材質が豊富で、フォーマルにもカジュアルにも使用できる履物。デザインや素材で履いていくシーンや季節を選ぶといいでしょう。

下駄は軽くて疲れにくいので、気軽なお出掛けや遊びにぴったり。形が草履のようでも、木製だったら下駄ですので、注意しましょう。