春爛漫!4月にふさわしい着物とは?
春まっさかりの4月。入学式や入社式、異動なども多く、新たなはじまりのシーズンです。
気温が安定せず、肌寒い日があれば汗ばむほど暑くなる日があることも。
4月にはどんな着物を着ればいいのでしょうか?
4月はどんな種類の着物を着るの?
着物には大きく分けて「袷」と「単衣」という仕立て方の違いがあります。簡単に説明すると、袷は裏地を付けた着物、単衣は裏地を付けない着物です。
袷を着る季節は10月~5月とされていますので、4月は通常ですと袷の着物を着ます。
しかし、昔の暦と現代の暦が異なること、春でも暑い日が多くなっていることなどから、冠婚葬祭などのフォーマルな場でない限り、気候に合わせて単衣を着てもいいでしょう。
初夏の単衣には夏物の帯や小物を併せますが、4月だとまだ早すぎるかもしれません。遊び着ならば、ご自分の感覚で選んでよいと思います。
お茶会や発表会などの場合は、先生やお師匠さんに確認してくださいね。
4月におすすめの色や柄
着物の柄選びの基本は、「実際の季節よりも1歩先をいく」こと。
4月といえば桜ですが、年々桜の開花が早くなっている傾向にあるので、おそらく満開もしくはすでに葉桜ではないかと思います。
柄選びの基本に忠実になれば、桜柄はすでに遅れているということに。5~6月にかけて咲くバラやアヤメ、ユリなどは着物の柄にも多く、おすすめです。
一方で「桜は日本の花だから季節関係なく1年中着てもよい」ともいわれますので、桜柄に関してはさほど季節を気にせずに着られるようです。
色のおすすめは、やはり春らしい淡い色の着物をよく見かけるようになりますが、江戸小紋などの渋く粋な装いで色鮮やかな花々見物もすてきです。
4月におすすめの小物
小物は、着物や帯の色や質感に合わせて選ぶと失敗がありません。
例えば春らしい淡い色合いの着物でしたら、トーンを合わせてクリーム色やうすいピンク色の半衿もすてきです。足袋の色を合わせてもおしゃれ。
渋い色合いの着物にした場合、帯を華やかなものにしたり半襟をちょっとゴージャスに刺繍半衿にしたり。帯留でポイントをつくるのもおすすめです。
帯留がない場合は、お気に入りのブローチを帯締めにつけてもいいですね。
まとめ
昔と今では暦も気候も異なりますので、「4月は袷だから!」と無理に袷の着物を着ることはありません。TPOにだけは注意して、ご自分の着やすいように着物を楽しみましょう!