2月の着物ってどうすればよいの?マナーから防寒対策まで詳しく解説
着物を着る上で大切なのが、季節に合わせた装いをすること。着物や帯の種類、色・柄などには昔からのしきたりがあります。
この記事では2月の着物のポイントを解説。真冬の装いを簡単にマスターできます。
2月の着物の種類
(kaorio.kimonoさん)
(出典: https://www.instagram.com/p/BsswfPOgqu1/)
2月に着る着物は「袷(あわせ)」といわれる、胴や袖、裾などの部分に裏地がついた着物です。10月から5月と長い間着られるので、最初に着物を購入するときは、袷を買う人が多いそうです。
寒さが気になる場合は、ちょっとしたお出かけであればウール小紋やシルクウールの素材の着物がおすすめ。綿や絹などのオーソドックスな素材より暖かいので、2月に着るにはぴったりです。
2月の帯の種類
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(出典: https://www.instagram.com/p/BtLGvF1ghpW/)
2月に締める帯は、透け感のない素材で作られた九寸帯・八寸帯や博多帯、綿などでつくられたカジュアル帯です。表地と裏地を縫い合わせたカジュアルな京袋帯はちょっとしたお出かけに、金糸・銀糸を使った華やかな袋帯はフォーマルに場にといったように、場面に合わせて使い分けましょう。
2月の小物の種類&防寒対策
(出典: https://www.instagram.com/p/Bebno1ZHa4r/)
帯揚げ・半衿・長襦袢などの小物類も、袷用のものを選べばOKです。ただし、この季節は寒さが気になります。裏地のある着物とはいえ、特にすそのあたりはひんやりしがちなので、防寒対策をしっかりしましょう。
襦袢の下に着る和装下着は、防寒素材のものにしてください。足袋の下には、足袋ストッキングやインナー足袋を履いて足元もしっかり保温。普段よりワンサイズ大きい足袋を履くと、シルエットがもこもこしません。
外出する時は、羽織や道行コートを重ね着してしっかり寒さから身を守りましょう。柄on柄でコーディネートしたり、グラデーションカラーで揃えたりと、重ね着ならではの着こなしもおすすめ。
首元など肩のあたりの保温には、大判ショールが便利ですよ。
2月の着物の色や柄
(old_new_bestさん)
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着物の色や柄は、季節を感じさせるものか少し先取りするのがベスト。2月なら冬らしいものか、春のエッセンスが入ったものを選びましょう。
■色
木が枯れてしまう冬は、外の景色もどこか寂しげ。華やかな色合いの着物を選んで、彩を添えましょう。メリハリの利いたコーディネートも、冬ならチャレンジしやすいはず。パッと明るいピンクなどもおすすめです。
■柄
おすすめの柄は、椿や梅などの花や、春の自然現象である霞をモチーフにした霞文様など。2月の中旬以降は、桃の節句を連想させる貝合わせの柄や手毬などの玩具柄も素敵ですよ。
2月の着物のきこなしのポイントについてご紹介いたしました。ちょっと寒いですが、羽織や道行コートとのコーディネートや春を感じさせる華やかな色・柄が楽しめる、着物好きにとっては嬉しい季節でもあります。ぜひ、2月ならではの着物ライフを楽しんでください。