7月&8月の着物のルールって?ポイントを詳しく解説
洋服に夏服と冬服があるのと同じように、着物にも季節ごとのルールがあります。
四季折々の草花をあしらった着物や帯があることからも分かる通り、着物において季節はとても重要です。この記事では、7月・8月の着物の基本的なルールについて、ご紹介します。
7月・8月の着物
(出典:https://www.instagram.com/p/Bxqg8Spn5yl/ )
夏真っ盛りの7月・8月の着物は、「薄物」と呼ばれる、風通しの良い布地でできた裏地のない着物を着ます。
薄物に使われる布地は、「上布(じようふ)」や紗(しゃ)」、「絽(ろ)」などがあり、いずれも折り目が荒く、通気性に優れていて、透け感があり、長襦袢がうっすら透けて見えます。軽く涼しいので、真夏の着物にぴったりの素材です。
7月・8月の帯
(出典:https://www.instagram.com/p/Bx6WJhTgr3Q/)
7月・8月は、「夏帯」という夏専用の帯を締めます。よく見ると、通常の帯よりも折り目が荒く涼しげな雰囲気です。
素材や織り方によって様々な種類がありますが、おすすめなのは、「麻(あさ)や「羅(ら)」の帯。夏帯のなかでも、特に締められる期間が短いので、より季節感を楽しめます。
7月・8月の小物
(出典:https://www.instagram.com/p/BxssDwJnalZ/)
長襦袢や帯締めなどの小物も、夏用のものを使いましょう。
特に長襦袢は暑さ対策のために、しっかりこだわりましょう。麻や綿、機能性の高い化繊など、吸水性や速乾性のある素材を選ぶのをおすすめします。着物に透け感があるので、二部式のものは切り替え部分が目立つので、避けてください。
帯締めは、レースのものや淡い色のものを選ぶと涼しげで、夏らしさが出ます。
7月・8月の着物の色や柄
(出典:https://www.instagram.com/p/Bmr_i4-FfzM/)
季節に合ったコーディネートを考えるのも、着物の醍醐味のひとつです。夏らしい柄や色を選んで、着こなしを楽しみましょう。
おすすめの柄は、藤やあやめなどの季節の花。涼しげでエレガントな着こなしができます。また、魚や流水などの涼しげなものも素敵ですよ。
上級者向けの着こなしとしては、楓やとんぼなど季節を先取りした柄を取り入れる。冬のモチーフである雪輪の柄を取り入れて涼感を出すといったものもあります。
色はすっきりとしたモノトーンや淡い色が、おすすめです。
このように、7月・8月の着物の着方には、他の季節にはない特徴があります。ぜひ、夏らしい着物コーディネートを楽しんでくださいね。