これで失敗なし!アンティーク着物を選ぶときに気をつけたいこと

アンティーク着物は仕立ての着物に比べて安価で、現代とは違うレトロな柄が魅力です。
一方で、古い着物であること、仕立て上がりであることから、選ぶ際の注意点があります。

上手に選んで、アンティーク着物を楽しみましょう!

 

必ず試着してから購入を!

アンティーク着物を選ぶ際にもっとも注意したい点は、「丈」です。

アンティーク着物とは、大正時代~昭和初期につくられた着物のこと。そして、当時の着物は基本的に「お誂え」でした。

当時の女性の平均身長は確実に現代の女性の平均身長よりも低いですから、個人差はあるにしてもほとんどのアンティーク着物は丈・裄が短いと考えていいでしょう。

柄が気に入ったからといって飛びつくのではなく、必ず羽織って試着してから購入を検討しましょう。

 

着丈・裄丈に注意!

特に、着丈と裄丈(背中心から袖口まで)に注意してください。
身丈(着物全体の長さ)が自分の身長と同じくらいあれば、おはしょりがきれいに出る着丈ですが、マイナス10cmくらいならば着付けによって調節が可能です。

また、帯の下に隠れる部分に別布を足すというお直しの方法もあります。
裄丈は、着物を着て腕を伸ばしたときに手首まで5~6センチ足りない程度なら許容範囲ですが、それ以上短くなるとつんつるてんで美しくありません。

裄丈に関しては別布を足すわけにはいきませんので、布が縫い込んであって丈が伸ばせそうなら検討の余地がありますが、なければ着物として着るのは諦め、帯など別の形にリメイクするという手段もあります。

 

シミ・汚れに注意!

アンティーク着物が仕立ての着物に比べて安価なのは、すでに仕立て上がっているからということもありますが、年月が経っているために色やけや汚れ、虫食いなどがあるからです。

この点を納得済みで購入するのが、アンティーク着物と上手に付き合うコツといえます。

目立つところに汚れがあると、せっかく買った着物をすぐに着ることができませんし、その汚れが時間をかけたからといって必ず落ちるとも限りません。

目立つ部分にシミや虫食いがないか、裾が擦り切れていないかということは、購入する前に自分でチェックするようにしましょう。

 

アンティーク着物はほかにはない「一点もの」が魅力。

しかし、いくら気に入った柄があっても着られなければ意味がありません。丈は大丈夫か、汚れは許容範囲か、リメイク可能か、という点を考えながら選び、アンティーク着物を楽しんでくださいね。