用途によって最適な足袋を選ぼう!~種類や特徴を解説~
着物を着るうえで欠かせない「足袋」。足袋といえばシンプルな白足袋をイメージしがちですが、実は足袋も靴下と同じようにTPOやコーディネートに合わせてお洒落を楽しむことができるんです。今回はシーンに合わせて最適な足袋を選ぶために、足袋の種類や特徴を紹介していきます。
フォーマルな足袋、カジュアルな足袋
ひとことで「着物を着る」と言っても、その目的や場面は様々。それによって、足袋の選び方も変わってきます。
冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでは、やはり男女ともに白足袋が鉄則です。
現在は普段着でも白足袋を使用する人が多いですが、舞台の観覧やお散歩などのカジュアルシーンには柄足袋や色足袋を合わせて足元までこだわったコーディネートを楽しむのも素敵ですよね!
一般的な足袋の種類や特徴
足袋にはいくつか種類があり、「礼装用」「普段着用」など使う目的や、「白足袋」「柄足袋」「色足袋」などの色柄・素材で区別します。
(1)礼装用の足袋(白足袋)
成人式や結婚式、七五三といったフォーマルシーンは正礼装、準礼装ですので、基本的に白足袋を用います。同じ白足袋でも素材や生地の織り方で特徴や履き心地が変わります。
・正絹足袋
肌触りの良い光沢のある絹製の足袋で、結婚式で和装の新郎新婦が履くなど、特別な礼装用です。
・綿足袋
吸湿性がよく、草履との馴染みも良いのが綿製の足袋です。織り方の違いによって、キャラコとブロードがあり、キャラコの方が目が詰まっています。
・ストレッチ足袋
経年劣化が少ない化学繊維を用いた足袋で、伸縮性にすぐれています。足にフィットするため、和装初心者や長時間の正座の際にも、楽に過ごせます。
(2)普段着用の足袋
カジュアルな小紋や紬に合わせる場合は柄足袋や色足袋を選ぶのも素敵です。もちろん白足袋でも構いませんが、個性を活かした色や柄をコーディネートして、お洒落を楽しむのも粋と言えます。
また男性は、「黒朱子」「紺キャラコ」といった黒足袋を、普段使いすることが多いようです。
季節毎の足袋の種類や特徴(夏用/冬用)
色柄以外にも、季節に合った素材の足袋を選ぶことで、お洒落なだけでなく快適に過ごすことができます。
(1)夏用の足袋
麻やレースといった、通気性のよい涼しげな素材の足袋は、夏用の足袋として重宝します。浴衣で下駄を履いた時にベタつきが気になったり、鼻緒が痛かったりする方にもオススメです。
(2)冬用の足袋
保温性が高くて暖かいのが、べっちんやフリース製の冬用足袋です。ウォーム感のある見た目で、内側もネルを使ってあることが多く、寒がりにはピッタリです。
まとめ
着物で美しく装うためには、足袋は欠かせないアイテムです。晴れの場で白足袋を履くことさえ押さえておけば、そのほかは堅苦しくなくても大丈夫!「お洒落は足元から」を実践して、着物と足袋のコーディネートを楽しんで下さい!